家族葬で考えられるトラブルと避けるためのコツ

一般葬では呼ばれてないからといってお葬式への参列を断られることはありません。連絡を受けた場合はもちろん、人づてに知った場合でも、参列者が自分の意志で判断すればよいとされています。これに対し家族葬は遺族が参列者の範囲を決めることが最大の特徴です。呼ばない人には事前に知らせないのがマナーだとされているため、遺族が希望した場合はもちろん、故人が望んでいた場合でも、後日トラブルになる可能性がある点については理解しておく必要があります。

家族葬に関するトラブルで最も多いのが、呼ばなかった親族からの苦情です。伝統を重んじたり一般葬を当然だと考えている年配の方も少なくありません。故人との関係を遺族が知らなかっただけというケースも考えられます。親族間のトラブルを避けるためには、お葬式に誰を呼ぶかについて家族間で確認しておくことや、家族葬を考えていることを事前に伝えて理解してもらうよう努めることが大切です。

死亡通知を受け取った人が次々と弔問に訪れ、対応に追われるというのもよくあるトラブルのひとつです。死亡通知にはお供えや香典とともに弔問を辞退する旨をはっきりと記載しておくようにしましょう。失礼にならないよう文面を工夫することも重要なポイントになります。急な弔問に対応できるよう返礼品をいくつか自宅に用意しておくのもよい方法です。

近親者のみで行う家族葬は、一般葬よりも費用を低く抑えることができるのがメリットです。ただし、香典収入も少ない点には注意する必要があります。家族葬では香典を辞退することも多いので、実質的な負担はむしろ増えることもあります。一般的に参列者が50人を超える場合には、家族葬ではなく一般葬にする方が費用負担は少なく済むと言われています。家族葬にするかどうかは故人の希望はもちろん、費用を含めた遺族の負担などから総合的に判断することが大切です。

菩提寺がある場合には、お寺への配慮も重要なポイントになります。お葬式にお呼びするのはもちろん、菩提寺でお葬式を行うことが納骨の条件になっている場合もあるため注意が必要です。菩提寺があるかどうか、お寺の決まりについては必ず確認しておきましょう。